□報告書;2月28日「ノスタルジア」

<走行記録>
天気;曇り
距離;103.62km

<道路情報>

・倉敷〜笠岡間の玉島バイパス、自転車で通りにくい感がある。というか、ここらへんは高架が連続していて全般的に走りにくかった。



報告書;

忘れていた風景に出会った、
そんな日だった。

今日は、まず、赤穂まで自転車をとりにいき、そこからの出発となった。
赤穂からは、峠が2つあるが、どれも楽なものだ。
朝日が出てきてすごく心地よかった。
唯一の問題は、以前壊れたサイドバック、そのあと、無理やり補修しておいたのだが、この期に及んで再び落ちそうになってきたこと。
キャリアにこすれる音が、正直、怖い!

日生の町は、とてもいい。
ここは、なんというか、
いわゆる鄙びた漁村、といった感じの町だ。
瀬戸内海は、全般的に美しいのだが、
その中でも、ここの風景はきれいなことで有名である。
ちなみに、瀬戸内出身としては、他には、福山の鞆の浦、と広島の呉〜矢野を、お勧めする。

岡山までは、
すさまじい向かい風で、なかなか進めなかった。
それでも国道2号は平坦な道。
走りやすいことに代わりはない。
ただ、トラックの量があまりにおおい。
岡山では特にどこか観光などはしなかった。
倉敷で時間を取りたかったのだ。

□日生


美観地区。
倉敷の最大の売りのこの場所は、駅からも近く、お勧めのスポットだ。
春に行くには、枯れ木がお堀に並んでいるって感じで、少し寂しい。
夏をおすすめする。
倉敷は、ぼくが幼少時から、小学一年生まで住んだ街だ。
だから、とても懐かしい。
懐かしすぎる、そんな倉敷。
とくに、ぼくの住んでいた西阿知は、なかなか開発が進まない(笑)
おかげで、当時の(もう15年前の)風景がそのまま残っていた。

よく通った病院。
田んぼの風景。
通学路。
そして、妹の通っていた幼稚園。
どうして、こんなに小さいのか、
自分の記憶の風景の大きさと、
実際に今感じる大きさの、
その格差。
それはそのまま、空白の時間の経過を示しているのだろう。
15年は長かった、もうぼくは大人だ。

西阿知から笠岡の祖父の家までの道は、
小さい頃よく帰省で帰った道だ。
国道2号をそのまま通るが、バイパスを除いてはかなり走りやすい。
ぼくは、
不覚にもバイパスに入ってしまい、
しかもお腹が減ってしまい、
出るに出られなくて、バイパスの道路わきでご飯を食べた。
ぼくを見たドライバーは相当驚いていっただろう。
シュールレアリスムである。

ぼくの故郷は、笠岡の鳥の江にある。
目の前が、神島。
そして、笠岡諸島。
後ろは、山々。
ついでに、カブトガニとかいたりする、
自然の宝庫のような場所だ。
久方ぶりに故郷に帰ると、
祖父母が迎えてくれた。
そして、
夕食は、牡蠣と、鰆の刺身。
さすがは瀬戸内である。

明日でこのたびも終わり。
気合入れてさっさと寝た。

□倉敷美観地区


 
  


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