□3月15日;「枯草千里」

<走行記録>
天気;雪時々曇り
距離とアップ;70.49km
最高時速;51.0km/h.
平均時速;15.2km/h.
ルート ;竹田〜阿蘇山〜阿蘇ユース
宿泊  ;阿蘇ユース;トイレの鍵が必見(笑)
入浴  ;同上

<道路情報>

・国道57号;阿蘇方面は外輪山の外側から上ることになるので楽。一方、阿蘇から竹田へ上るのはチャリダーさんの話によれば地獄らしい。
・阿蘇山への道、割と快適。頂上まで上れる。ただし有毒ガスが出ているときは通行止めになるらしい。



報告書;

昨日の事故から早くも復活!
今日は、阿蘇山に上るッ!

「安静にしておきなさいね」

と、病院の先生に言われても、
…上る。

さて、
竹田から阿蘇までの道、国道57は緩い坂がずっと続くって感じだった。
あたりは、ずっと高原の畑。
ずっと向こうまで畑が続く。
その先には、針葉樹の森があり、さらにその先に山々が連なる。
キリッ、と引き締まった空気があたりを包んでいた。

道の駅をすぎれば熊本県だ。
あたりは深い森、そして、雪。
その先には、
いきなりアップが終わり、そして、がけのような坂が広がっていた。
そして、見えるのが阿蘇山。
……白い。

ユースの方には色々お世話になって、
荷物を置かせてもらって阿蘇山にアタックする。
―――阿蘇山。
この九州ツアーの最大の楽しみ、それが阿蘇山だ。
「るるぶ」
なんて本で、見たその阿蘇山の景色は、
緑色じゅうたんが広がる大草原。湖。駆ける馬。
その後ろには青々とした阿蘇山!
これだーーー!

□阿蘇山への道


だが!
甘かった。
阿蘇山の緑の芝生はすべて枯れていた。
阿蘇草千里の湖は凍っていて、しかも、馬がいなかった!
(ユースの人いわくあまりに寒かったので山裾に下ろされたらしい)
苦労して上ったのに、そこに待っていたのはまったく異なる情景!
あああ、
萎え〜〜〜。
でも、
このまま帰るのも切ないので、噴火口までアタック!
ここは自転車だと無料で通れて山頂までいける。
上っていると、中国人ツアー客に囲まれて応援された!
観光バスにも応援される。
そう、吹雪の阿蘇山では、チャリダーはヒーローなのだ。
そして、噴火口で一枚。
それはずいぶんと日本離れした光景で圧倒された。
雪はいよいよ吹雪いてきた。

ユースに帰るまでは
まさに修羅場だった。
激しい吹雪の中を下る。
体温は急速に奪われていき、手袋をしていない手は2倍くらいに膨れ上がった。
着いてからユースのおばちゃんに入れてもらったお茶は身にしみた。
そして、ひとつのことが判明した。
春の阿蘇は、ただ白い。
阿蘇は、夏のものであった。

追伸
ここのユースは海外からの観光客も多くて、意外だった。
また、京大のサイクリングサークルの方々も一緒に泊まった。やはりチャリダーにとって阿蘇はメッカである。(それでも夏に来よう…)

□これこそが阿蘇


 
  


前の日へ戻る 次の日へ進む

――資料と報告書トップページに戻ります。




 


inserted by FC2 system