□3月16日;「春のかほり」

<走行記録>
天気;晴れのち小雨
距離とアップ;122.39km
最高時速;51.5km/h.
平均時速;19.9km/h.
ルート ;阿蘇〜高千穂〜北方〜延岡
宿泊  ;延岡の安ホテル
入浴  ;同上

<道路情報>

・高取峠はトンネル多いけれどそんなに斜度はない。
・神話街道はグロい、絶対にグロい!



報告書;

阿蘇の朝は白かった
雪ではない。
(もうそれは昨日でこりごり・・・)
霧だ。

それは真っ白なシーツのように
空からふってきて
そしてぼくを飲み込んだ。
何も見えなくなった。

ちょうど雲の中にいる様な感じで
阿蘇山の周りを車のライトを頼りに進む。
白い。
ただ、白い。
そして、寒い!

やがて
寒さはお腹にこたえて
そのままトイレに直行。
コンビニのトイレから出てきたそのとき、
その白いシーツはサーーッと剥がされた。

阿蘇の山々が目の前に鮮やかに現れた。

高千穂峡は今日の目玉だ。
阿蘇の後、延岡に下るぼくにとって
高千穂峡をスルーしていくのはあまりに惜しい。

そこまでの道はただただ山の中で
深い森に包まれていた
大きな谷を巨大な鉄骨の橋がつなぐ
さっきまでの霧がうそのように
暖かな日差しが降り注いだ。
機嫌のいいぼくは
大きな声で歌った
それは九州の深い山々に木霊した

―――高千穂峡
九州の秘境的なその場所には
駐車場から青々とした
木々の間の小道を降りていく
その階段は、霧の湿度のせいか
みずみずしくて、そして眩しかった

高千穂峡の目玉は
あの滝である(なんて名前だったっけ)
でも
あの滝以上にその渓谷美は美しい
なんでもない岩場がそのまま絵になる、といおうか
神秘であった

そこから延岡までは
ひたすらに地獄だった
神話街道、きつい。
アップダウンがきつい
そして運悪く向かい風がまたきつかった
しかも雨に降られて(さっきまであんなに晴れてたのに!)
なんかもうへなへなで
宿に着いたのである。
こう書くと神話街道に失礼なので
お勧めポイントをひとつ。

青雲橋は絶対に見るべきだよっ☆

よし、これで一応顔は立てたかな・・・
後は、これを読んで物好きなチャリダーがアタックしてくれれば万事OK


□顔を出した阿蘇の山々


最後に
とっても怖い話をしよう

苦手な人は、ここでやめといてくださいね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

延岡のホテルの夜のこと
その日はずっと雨で
そとではザーザーって音が夜遅くまで続いてたのね
で、
あまりに蒸し暑くて深いな夜だったんだけど

ぎゃーーーーーっ

っていう世にも恐ろしい叫び声がいきなり聞こえてね
もう、びっくり!
断末魔っていうのかな、
あんまりにも胸の奥の奥から
搾り出したような
恐怖と絶望に満ちた声で
不気味でさ・・・

でも
ただ事じゃないから
明らかに人の声だし
ぼくは幽霊なんて信じないたちだから
これは、実際に何かあったな、ってすぐにわかったんだよ

でも、さわぐのも嫌だから
とりあえず自分の部屋の安全を確保して
再び寝たの

そしたら

ギャーーーッ!!!ア、ア、ギャ・・・

もう、
あまりにもはっきりとやばい声が聞こえて
飛び起きたんだよね

これは殺人事件だろ
そうだろ、
とか思ったんだけど
あまりに体が冷え切っていた
そう、
どこかで何か恐ろしいものにずっと見られている気がして
すぐそばに気配を感じたんだよね、

ゾッ

ってね
で、
あせって時計を見てみると
ホテル据付の時計

0:00

・・・。
オイオイ、
なんか出来すぎてる展開だな
って思って
恐ろしくてその日は眠れなかったんだよ

以上、怖い話でした

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

やべぇ・・・
怖くて眠れないよ
・・・って人のために
ネタばれを。

ぼくは絶対に幽霊はいないと思っているので
(もしいたら早速調べて、歴史的研究論文が書けるじゃないか!)
原因を調べつくしたところ
このホテルは老朽化していて
ドアを開閉する音が
こういう音をだすってわかりました
でも、
どっちにしても
やな音だよね・・・(笑)

□高千穂峡


 
  


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