□3月25日;「祝福」

<走行記録>
天気;晴れ
距離とアップ;82.43km
最高時速;42km/h.
平均時速;19.5km/h.
ルート ;福島〜唐津〜前原〜福岡
宿泊  ;スーパーホテル博多
入浴  ;同上

<道路情報>

・県道52号;地図では山に入っている感じだけど、まったくの平坦な道。杉並木の中を走る。
・唐津〜福岡は平坦な海沿いの道!



報告書;

もう、疲れた…
もう、十分です、晴れてください……

そう嵐の中で祈った。

そして
朝が来た。

小鳥の鳴き声
テントのファスナーを開けると
まぶしいくらいの日光が入り込んできた。
完全に澄み渡っていた。

ここにきてぼくは救われたのだった

風は追い風だった。
そして
光が降り注いでいた

両側には杉並木が続き
その間からの木漏れ日がアスファルトの道路にまぶしいばかりに斑点模様を作る
空気は冷たいながらも、どこか春らしい甘酸っぱい香りに満ちていて、
昨日の嵐のなごりで湿った大地からの生暖かい湿気がぼくを包む。
それはなんとも心地よいぬるさだった。

唐津城は予想をはるかに超えて大きくきれいだった。
ここに来て久しぶりに青い海を見る。
日南海岸や鹿児島以来だ。
この色にずっと会いたかった。
…いまさらながら、ただいま。

そして
虹ノ松原
潮の香りがするその長い道には
車もほとんど走っておらず、ただ、静かに走れた。
あまりに光が眩しかった。
そして、ぼくはうとうとしていた。
やっと、春に会えたんだ。

□唐津城


国道202を通り、
やがて福岡に来た。
ああ、ここまで来たか。
なんだか、もう、なにもかも終わった気になって。
そして、一通り観光した後、ずっと大濠公園で寝た。
ジョギングをしている人、
自転車で走っている人、
遊んでいる子供、
こぼれおちそうな満開の梅。
ただ、暖かかった。
なにもかもが祝福されている気がした。

だが、
先日福岡を襲ったあの地震の傷跡は市内のいたるところに見られ、
それは痛々しかった。
市内は、まだいい、玄海島とか、本当に大変だったらしい。
こうして旅をしていることが後ろめたかった。
でも、旅を続けるしかなかった。
今のぼくにはなにも出来ない。

今日は、豪華にホテルだ。
そして残ったお金でありったけのおいしい食事を買った。
ホテルに行くと500円がサービスでキャッシュバックされていたので(ここのホテルはネット予約するとよく500円返ってくる)
それでケーキも買った。

明日で終わりなのだ、この苦しくも愛しい旅も…。

仕方ない…。
今のうちに、たらふく食べておこうww

□虹の松原


 
  


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