日本縦断ツアーの報告書です。
    今回は、北陸編、8月11日の報告です!






□8月11日;難所!親不知

<走行記録>
天気;曇りのち雨
距離とアップ;121km、500up
最高時速;44.5km/h.
平均時速;20.9km/h.
ルート;高岡〜富山〜親不知〜糸魚川
宿泊;糸魚川みなと公園;東屋、水場、トイレあり。
入浴;糸魚川駅付近の銭湯

<道路情報>
・海岸線には自転車道が整備。テント場も豊富。
・親不知は、怖い。なんというか、難所というよりアトラクションといった感じ。

<報告書>;「難所!親不知」

親不知は、難所である。
ということは、チャリダーの隅々にまで伝わっている。
そして、
ぼくもついに、こいつに挑戦することになった。
しかも、
今日の天気予報は、雨。
いつもながら最悪のコンディションだ。

さて、
高岡の出発は相当ゆっくりしたものになった。
ホテルの朝食をさらっていたからだ。
詰め込むだけ、詰め込むと、今度はおなかの調子が悪くなり、トイレに籠もることに。
そんなこんなで出発は、8時過ぎだったと思う。
外は、今にも雨が降りそう。。。

富山の街で遂に雨が降り出した。
非常に萎える。
楽しみにしていた富山城(ぼくは城には目がない。)も雨で濡れていまいちだった。
ここから、しんきろう自転車道に向かう。
計画では、ここで真っ青な日本海を眺めながら、
遠くに蜃気楼を見つけて「あっ」なんていって、写真に収めて、ごきげん!
…… というはずだったのだが、今は雨。
これはさすがにがっかりした。
しかも、迷いに迷って、
さらに、自転車道の真ん中にテント張ってる人とかいて、
最悪の気分だった。

だんだんイヤになってきたので、国道8号へ途中からでた。
すると、雨も上がってだんだん晴れ間が出てきた。
これはいい感じだ。
そんでもって、入善のコンビニでアイスを買っていると、
コンビニ前でチャリダーの先輩に声をかけられた。
先輩も、これから親不知を目指すらしい。
また、会えるといいですね〜、なんて話は盛り上がって、
一時分かれた。
先輩が先に出発したので、ぼくはその後を追っていく形になった。
同じチャリダーが前を走っていると思うと、すごく気分が軽くなった。
いい感じで、運気が向いてきた!
(そういえば、ここで何故かガリガリくん(アイス名)の話題で盛り上がった気がする。)

ヒスイ海岸を過ぎて、(ちょっと探したが見つからなかった)
道の駅越後市振の関で昼食、
そして、遂に親不知に突入だ!!
入り口には、こんな看板が掲げられていた。
「この先天下の嶮 祈る安全運転」
ひぃえええぇ〜〜!
お手柔らかにお願いします……。

 


□親不知突入前の看板!


親不知、
そこは噂どおりの難所だった。
まず、
海岸線はほとんどが、洞門。
そして、その洞門がアップ、アップ、そして、ダウン。
なんとぐねぐね上下に曲がっている…。
さすがに驚いたが、本当の恐怖かここから。
そこを走る暴走トラックだ!
片側一車線もない狭い道を10トントラックが行きかう。
自転車は路肩すらないものだから、あまりにも肩身が狭い。
でも、
洞門の隙間から見える真っ青な海。
その美しさには思わず、声が出なくなった(トラックの怖さによる萎縮含む)
洞門の柱のせいで、一気にその青を見ることができない。
でも、それゆえに、次の柱と柱の隙間からの風景が気になってしまい、
やがてそこから見えるのは期待通りの、青!

最高に怖くて、最高に美しい場所、親不知!
ちょっと休憩していたら、車で通っている方に声をかけられる。
みんな、応援してくれて嬉しい!
ついでにトラック運転手も意外にクラクションをならさない。
(あとから地元の人に聞いたところ、ここでは普通、運送会社のほうから運転手に高速用のお金が下りているのだが、それを浮かせるためにトラック運転手はタダの国道を通るのだそうだ。勘弁して欲しいが、クラクションを鳴らさないとこをみると彼らもそれなりに自覚があるのだろう)

さて、 親不知の道の駅、ピアパークで休んでいると、さっき会ったチャリダーの先輩に再び出会えた!
先輩は、このまま糸魚川まで行くそうだ。
そこで、ぼくも御一緒させてもらって、残りの親不知は無難に越えられた。
糸魚川では、先輩と一緒に、海岸のほうの公園で野宿した、
先輩は日本一周中で、ぼくにご飯の美味しい炊き方など、色々と教えてくれた!
さすが、一周するだけあって、すごい!
ぼくはそのあと、糸魚川市外へ出て、小さな銭湯にいったり、また、食料を買いだしたりした。
そうそう!
ここで、北海道から南下してきたという、関西大学の日本縦断チャリダーに出会った。
やった!
北上組と南下組がここで出会うということは、ちょうど中間点に来たのだ。う〜ん、感慨深かった。
夜は雨が降り出した。
さあ、明日は新潟まで行こう!


□これが噂の親不知


  


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