日本縦断ツアーの報告書です。 今回は、中国編、8月6日の報告です! |
□8月6日;中国地方突破! <走行記録> 天気;晴れのち雨 ルート;笠岡〜岡山〜備前〜日生〜赤穂〜相生〜室津 距離とアップ;128.21km、450up 最高時速;52.0km/h. 平均時速;19.1km/h. 宿泊;浄雲寺ユース;ユースというか寺。ペアレントさん元チャリダー。畳の部屋にお布団なユース。ここからの眺め最高! 入浴;浄雲寺ユース <道路情報> ・国道429の倉敷方面に抜ける霞橋には歩道がなくちょっと危険。 ・国道250;いい道だが、赤穂方面は小さな峠が多い。また、相生からはリアス式海岸。 <報告書> 朝の倉敷。 祖父の家を早く出たぼくは、ラジオ体操を聞きながら、倉敷市内を爆走していた。 チャリダーも多く、お互いに挨拶をして走り去る。 黙祷も無事済ませ(今日は広島に原爆が落とされた日なので広島市民は自然に黙祷してしまう)、今日も、いい感じですべりだした。 と、いきなり、タイヤが進まなくなる。 !! パンクだ。 昨日に続いて、2日連続。詳しく原因を調べると、チューブが修復できないほど痛んでいることがわかり、チューブごと交換した。 このあたりの道は、今から17年前に住んでいたこともあり、走るのには慣れているのですいすい進める。 倉敷市内の観光は、この春の「山陽道ツアー」でやったので今回は省略。 この街は、駅すぐ近くが美観地区という観光スポットでけっこう便利に観光できる。 そういえばこのあと、ちょっとしたハプニングがあった。 岡山の街を走っていると、いきなり後ろからすごいスピードでスポーツカーっぽい車がぼくを抜かしていき、抜かしざまにクラクションを鳴らしていった。 車に乗っている人にはわからないだろうが、(というか、わかっていなければならないはずなのだが)クラクションの音というのは自転車や歩行者にはあまりにもうるさい。 ドライバーは自分は安全な車内にいるのでクラクションの音はあまり聞こえないが、あれは相当大きな音だ。(トラックはさらに酷い) よって、ぼくは、車に鳴らされると大抵ムカついてしまう。こっちは道路交通法にのっとってちゃんと運転しているのに、車道を制限速度を越えて抜かしていく車にクラクションで脅されるなんて全く間違っていると思う。 と、いうわけで! ぼくは車以上のスピードを出して、車に追いつき、この車のドライバーの顔を見てやると、まあ、いかにも自己中心的そうな非常識そうなおじさんが運転していた。 仕方ないので、そのまま車を抜く。 しかし、また車はぼくを抜きさっていった。 これは負けられないとおもい、再び抜き返した。 こうなっては車も、意地になって、また猛スピードで抜いていって、しかも、またクラクションを鳴らしていく。 さすがに、腹の立った僕は、車のドライバーを引きずり出して(中略)してやろうと思って、信号待ちしているところに追いついて、思い切り睨んでやった。 相手もそれに気づいたらしく、そのあと、こいつにはまた抜かれたが、今度はさすがにクラクションはなかった。 とまあ、この日は、パンクから、なにから、わりとついていなくて、割と早めにテンションが下がっていった。 岡山市内を過ぎたあたりから、走る気力がうせて、昼前なのに、早くもテント場を探し始める始末(笑) しかし、友人からのメールや、チャリダーたちと挨拶を交わすうちに、なんとなく、進んで、日生まで来ていた。 このあたりは、小さな峠が連続するところだ。 きつくはないが、テンションが下がっているとかなり応える。 こうして萎え萎えで峠を登っていると、後ろから抜かしてきた車からいきなり手が伸びてきた。 「これ、もらって〜〜」といってきたのは、お姉さんとその母親と見られる親子連れ。 なんと、自転車をこいでいるぼくをみて、応援をしてくれ、さらに、アイスをくれたのだ! このときは、水も切れていて、ちょっとやばかったが、おかげで助かった。 感謝の言葉もなく、このおかげでテンションは最高潮まで回復。 一気に、相生までいけた。 (ちなみに日生はのどかな漁村で、そこにある「五味の市」という魚市場は沢山の新鮮な魚介類が生きたまま売られていて必見だ) |
相生に着いた。 ここの道の駅は温泉もあり、また、野宿もできそうだったので、ここで寝るのもいいかなとか思っていた。 しかし、いよいよ雲行きが怪しくなってきたので、マップル的に明らかにリアス式海岸を思われる、250号を直進して、浄雲寺ユースへ向かうことにした。 進み始めると、やはり雨が降ってきた。 ラジオに雑音が入り始め、それと共にテンションが下がっていく。 しかも、リアス式のアップダウンがおもったよりきつい。 さらに、ユースはなかなか見つからなかった。 地元の人に聞いても見つからない。 やがて、寺の名前で聞くと、通じることが判明! と、いわれた道は、斜度が20パーセントを越えるであろう、およそ自転車で登れない道だった。 登ったら、今度は同じ斜度で下らされた。 そしてユース(というか寺を発見)! だが、入り口が見つからない。 ここでも、地元の人に聞いて、なんとか見つけることが出来たが、そこにあったのはさっきのよりさらに酷い坂(というか壁)。 ひいひい言いながら、ユースについて、チャイムを鳴らすと、なんと返答なし。 そう、まだ誰もいなかったのだ、とはいってももう5時過ぎている! まってもまっても音沙汰がなく、電話をかけても、寺の中で電話だけがむなしくなっているだけ。 とっとと入ってまったりしたかったぼくは、お寺の本堂の前で、ただ呆然と立ち尽くすのだった……。 (そののち、和尚さんらしき人が帰ってきて無事、入れた。) |
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