万博ツアーの報告書です。
    今回は、後編、9月24日の報告です!






□9月24日;「中山道〜豪雨編〜」

<走行記録>
天気;雨
距離とアップ;120.07km、800up
最高時速;44.5km/h.
平均時速;19.8km/h.
ルート ;石和〜大和〜猿橋〜相模湖〜八王子〜狛江
<道路情報>

・国道20;笹子トンネルまで上り。トンネル歩道なし。

<報告書>

笹子トンネルまでひたすらアップがある。
無論、ぼくたちは、もう下りしかないだろう、って気でいたものだから、
今日の日程で思ったよりアップがあることに、かなり萎えた。
そして、
朝からザアザアの雨だったことはさらにそれに拍車をかけた。

とにかく、
励ましあいながら、進むしかなかった。
ほかに、かける言葉がなかった。
ほかに、かける言葉は必要なかった。

道の駅甲斐大和。
ここから、長い長いトンネル、笹子トンネルに入る。
工事中で、
しかも、歩道がなかった。
歩行者は笹子峠を越えろ!とでもいいたいのか!!
仕方ないので、強行突破。
トンネルの中は、真ん中まで上りで、トラックが怖くて、
…ああ、思い出すのはやめよう。
とりあえず、ここは我慢して走るしかない。

 


□甲斐の山々


かなり精神的に参りつつ、
ぼくたちは、猿橋までやってきた。
この橋は、風光明媚な橋で有名だ。
実際には、秋は一番きれいなのだろう。
橋の欄干に、こぼれるように、いろはもみじがかかる。

この先、大垂水峠。
萎えきっていたら、チャリダーのお兄さんに応援されて、行くしかないテンションになった。
コンビニの外は、どしゃぶりの雨。
もう、濡れることまで濡れてやる!
大垂水はやはり噂通りヘアピンカーブの連続だったが、
そんなにきつくはなかった。
それよりも、雨が辛かった。
ついでに、野生のサルが、道路を占拠しているのを目撃した時も、精神的に応えた。
要は疲れているのだ。

八王子に向かうにつれて、
ほとんど前が確認不可能なレベルまでの土砂降りとなった。
さながら、スコールである。
いっそ、水の中にどっぷり入ったほうが、いい気がしてきた。
そもそも、ゴーグルが欲しかった。
八王子で、友人は萎えて輪工した。
彼との長い旅路も一応ここまでだ。
いろいろあったが、楽しかった。
でも、今は何より、雨が辛い。
そして、
ぼくは一人で走り出した。
多摩川沿いを家まで走る。

やがて、
調布が見えてきた。
広島から、一週間。
少し眺めの帰省帰りだった。
波乱に満ちた2学期の始まりも、
夏の終わりも、秋も、
ほとんどすぐそこに迫っていた。



□猿橋


  


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