秋川渓谷ラン〜デジカメは見た!〜報告書

 

 

□ 実施日       2005625日(土)

□ 天気         快晴!

     総距離、総up   141.36km1150up

     タイム        6h20m44sed.

     平均時速      22.3km/h.

     最高時速       49.0km/h.

 

 

起きて、天気予報を見ると、やっぱりはれだったので、してやったりと思って、今日は、秋川渓谷へポタリングに出かけることにしました。

日の朝いきなり思い立ったランなのですが、実は秋川渓谷は一年前にもすこし行ったことがあり、道は大体わかっていました。朝は、トーストと紅茶を食べました。つまり、トーストと紅茶しか食べませんでした。これが、後から、今日最大の悲劇を生み出すことになるのです。

りあえず、多摩川サイクリングロードへと出ます。この道は整備されていて非常に走りやすいことで有名で、ぼくもよく夕涼みに走りに来たりしています(整備が整っているのは東岸です)。サイクリストたちのメッカとなっていて、レーサーの方からママチャリの方までいろいろな人が走りを楽しんでいます。さて、ぼくが颯爽と走り出すと、なにやら後ろにただならぬ気配を感じました。そう、レーサーの方が後ろにいたのです。しかも、プレッシャーをかけてきているッ!ふふふ、これは受けて立つしかありませんね、とか思って、ぼくもスピードを上げます。30km40km45・・・もうついて来れまい、というスピードを出したのにその後、10kmもついてきて(というか多分風除けにされて)、そしてついに突き放しました。どうだぁ、なあんて思って、自称「レーサーキラー」という異名を、まことに僭越ながら、自分で自分につけて喜んでいたのもつかの間、すでに立川まで来ていました。ここらへんからサイクリングロードは切れて(切れてはいないのだけど、なんか民家の中とか、ダートだとかを走ってて)そのあと、木でできた橋を渡ると、川辺公園のようなところを走ることになって、そして日野橋へ合流するという形をとります。これは、初めての人は非常に迷います。

野橋からは県道29号を走ります。割と走りやすい道でした。そして、この29号、なぜか途中でなんども枝分かれするのですが、国道16に合流しないマイナーなほうを進みました。そして、県道7へ。この道もすごく走りやすく、歩道自転車通行可、の部分が非常に広いのでまったり走りたい人はこちらを進めるし、もともと交通量も多くないので車道も走れます。と、ここで前方にレーサーを発見!「レーサーキラー」(今日勝手につけた自称)のぼくは「さっきのお返しに風除けにさせてもらおう・・・(同じ人じゃないのに・・・)」なんて思って、レーサーを追いかけ、そして追いつきました。レーサーの人もぼくに気づき風除けにされまいとスピードを上げます。40km/h.そこらならテント寝袋火器着替えなどの合宿装備なしのいつになく身軽なぼくはついていけるはず・・・。と、思いきや、相手もさすがレーサー、車種のポテンシャルの違いだけでなく、運転者の実力もかなりあると見て、速さを競うカーチェイスと化してしまったのでした。(きちんと交通ルールは守った安全運転しました)信号待ちで和解?して、二人は分かれたのですが、なかなか疲れてしまったことは否めません。

と気づくと、既に武蔵五日市にいて、まったりとしていました。駅前のコンビニでライダーのお兄さんと意気投合して、応援されたのをいいことに、今日は本当はここら辺をまったり散策する予定だったのに、それを辞めて、都民の森まで行こう、と計画を変更してしまったのでした。

りあえず、五日市付近はちょっと見ました。渓谷美にはすごいものがありました。木々の葉が濃い緑に色づき、蜘蛛の巣が隙間なく張られ、虫が宙を埋める。 ―――夏!と感じました。独特のむわっとした空気、自転車に乗っているので少し止まると、まっていたかのように汗が噴出してきます。でも、川辺に行くと、キンと張り詰めた冷たい空気がそれを駆逐し、せせらぎの音で心が洗われる様な気がしました。ということに気がとられて、買出しを水1リットルと、おにぎり2つにサンドイッチという、サイクリストとしては極端に少ない分量で済ませてしまったのでした、まあ、また買い出す所はあるさ、なんて思って。

め、都民の森への道はゆるいアップで、むしろ下りもかなり多く混じっていました。これは、楽勝なんじゃない?と思って、すいすい進んでいくと、県道206号に入ったあたりから、いきなりアップが混じりだしました。斜度はたいしたことないのですが、割とひたむきなアップで、いつまでもどこまでも続きます、途中、下りが混じってくれるのが嬉しいのですが、ピストンするぼくとしては、「帰りはここ登るのか〜」と、萎えてしまうのでした。そして、悲劇は訪れました。腕と足の痙攣、力が全く入らず、呼吸ばかりが荒くなる、いわゆるハンガーダウンです。言われてみれば、トースト+紅茶で1000upはないです。(しかも、レーサーとのバトルが2回もあったし・・・)だんだんスピードが落ちて、いよいよやばくなってきたので、休憩してなにかカロリー取ろうと思ったら、食欲がない・・・のです。実は、直射日光によって汗が出まくって、水をがぶ飲みしてしまい、完全な水腹になってしまったぼくはとてもなにか食べる気がしないのでした。でも、食べないと進めないので、とりあえず、かなり無理しておにぎりを一個食べました。しかし、その後も力は入らず、さらに!数馬の湯を過ぎたあたりのゲートが見えてくるところで、水が尽きました。これはッ・・・ピンチ!

いうのも、都民の森までには、途中にゲートが張ってあるところがあって、これを気に、只管アップが続きます。ぐねぐねと9%のアップが続き、その中を、ハンガーダウン+水無しで進むには、すごく無理がありました。しかも、ここぞとばかりに直射日光が照り付けてくるし・・・。あまりにもやばくて、最後の1キロなんて、20メートルごとに休憩を入れながら走る?という情けなくも切実にやばい状況でした。ほとんど瀕死になりながら、都民の森が見えたときの感動といったらありません!もう、だめだと思っていて、それを蜘蛛の糸で救われたという感がありました。本当に、ここまでの苦しみは久しぶりに味わいました。苦しかった、苦しかったです。朝はやっぱりちゃんと食べるのと、そして、水の取りすぎは良くないな、と実感したのでした。

民の森(標高1000m)で一人の死体は、アミノサプリ(こんなに美味かったなんて!)とぺしゃんこになったサンドイッチと、おにぎりを食べて、なんとか意識を回復していました。しかし、この都民の森の自動販売機は凶悪で、なんと自販機の癖につり銭を用意していないので、おつりを残すと、帰ってこないばかりか、そのまま食われます。盗難防止なんていってるけれど、そうとう意地が悪いです。ぼくは、食事を虻と蜂に集中攻撃されながらも食べきって、都民の森の資料館などを見て、ひとりベンチに座って時を過しました。そして、ここから、風張峠までは140アップあって、さっきの惨劇に懲りたぼくは、まだハンガーダウン気味だったこともあり、峠を目の前にして帰ってしまったのでした。ああ、情けない。

りは、快適そのものでした。苦労して、登ってきた坂を下る時の喜びはいいなって、思いました。しかし、ぼくは下りが苦手で30キロ台以上は怖くて出せないので(平地では40キロとか出してるのに・・・)、ブレーキシューがちびていくのを残念に思いながらも安全運転をしながら下りていきました。・・・と!なんといきなり後ろからレーサーに抜かされたではありませんか!レーサーは信じられないスピードでぼくを抜きさっていきました。これは「レーサーキラー」(今日勝手につけた自称)のぼくのプライドに関わると思ったぼくは、視界から消える前に彼をロックオンし、ちょうど下りが終わり、上りになったことをこれ幸いと、速攻で差を縮め後ろへついたのでした。が! またすぐに下りになり、ぼくがスピード出すの怖くてひよっている間に、彼は再び素晴らしいハンドルさばきで目の前から姿を消したのでした。

蔵五日市までは割りと楽についたのですが、ここでかなり疲れきっていました。食欲は相変わらずないし、今からここで電車に乗るのもありか、と思ったのですが、電車代をケチるため、元来た道を引き返しました。帰りは立川のサイクリングロードで案の定迷って反対方向へ行くなどの、ハプニングを除けば無事に帰れました。途中、オヤジレーサーに抜かれて、抜き返す、といったこともあり、本職全うか?と思われましたが、しかしッ、またもや多摩川サイクリングロードでレーサーに抜かれたとき、これは!と思って、追いかけると、彼は時速41くらいで走っているようで、ぼくにはもうついていく体力も気力も残っておらず、遂に彼に追いつくことなくぼくは一人スピードを落とし、その場に倒れうなだれてしまったのでした。“あああ、なんてぼくは未熟者なんだッ!レーサーに追いつこうなんて(風除けにしようなんて)100億年早いぜ・・・。”と思ったぼくは、「レーサーキラー」の称号(今日勝手に自分で・・・以下略)をここに自ら葬り去ったのでした。

、家に帰ってきたのですが、呼吸器系をやられたらしく、思い切り空気を吸うことができない状態です。このまま治らないようなら、病院行かなきゃなあ・・・。はああ、疲れた(笑)

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