□報告書

<ルート>;

岡山(輪行解除)~吉備路自転車道~吉備津彦神社~吉備津神社~国道180 
国道180~備中高梁~備中松山城                   
備中松山城~県道85~吹屋                      
吹屋~県道85~県道33~新見~国道180~井倉峡~高梁




<googlemap 画面上クリックで拡大>








<走行記録>
天気;晴
距離;130km



報告書;




岡山駅にて自転車を輪行解除する。

近代的なビルの前は人であふれていた。

今日はここから北に向かう。

目指すは吹屋地区だ。

かつてベンガラで栄えた岡山の北の山奥にある集落。

そこには現役では日本最古級の小学校もあるらしい。

休日、電車を乗り継いできただけあって期待も膨らむ。




□岡山より北上する







岡山からは国道180号を北上。

少し北に行けば、車の量も減ってきて走りやすくなる。

道は広く快適だ。

眺めも隣が川なので開けていて素晴らしい。

ここをそのまま北上すれば井倉峡にでるはずだ。





□国道180号は結構眺めがいい







180号を進むと、高梁の街に出る。

ここは、日本一高い天守閣をもつ、備中松山城があるはずだ。

今日はあいにくの曇りだったので、

天守閣観光は無しにしたが、

古い町並みが裾野に広がっていたので、

そこを自転車を押して漫ろ歩いた。

秋祭りもやっていて実に風光明媚だ。

街を縦横に小さな川が走り、社が至る所にある。




□高梁の街にて







高梁からしばらく北に走る。

アップダウンはほとんどない。

だが、途中の県道85号、通称吹屋街道からは、アップが断続的に続き始めた。

道は森の中を走る。

あたりにはところどころに銀杏の木があり、美しく紅葉していた。

そして、もみじ。

坂の上を上った先で出会ったのは、

燃え盛るようなもみじだった。

疲れた体が一気に冴えわたる。





□吹屋街道にて秋に出会った







吹屋には、間もなく着いた。

ベンガラの色が反映された粋な町並み。

今でも人々が住んでいる、生活の匂い。

あたりはかなり寒い。

しかし、

紅葉を見に来た人々で吹屋の町は結構にぎわっていた。





□吹屋の町並み







吹屋集落の少し北には、小さな小学校がある。

みていると、涙がでてきそうになるくらい、懐かしさ溢れた小学校だ。

校庭には生徒の姿はなく、

写生をする人々がちらほらといた。

しかし、

後者の前に掲げられた生徒向けの黒板には、

確かに今月の予定がチョークで書き込んであり、

この小学校が未だ現役であることを物語ってくれていた。




□吹屋小学校







吹屋集落からは県道33をつかい新見へとでる。

そしてそこから南へと下る。

国道沿いに美しい紅葉の渓谷がつづく。

井倉峡だ。

小さな滝もあり、休憩所もある。

ひとりで進むには少しさみしくなるような夕暮れが迫っていた。

帰りは高橋に輪行。

心地よい疲れは、

ホームを通り抜けた秋の風に吹き飛ばされて、

ぼくは、思わず身震いをした。





□井倉峡



 
  



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