日本の東を攻めるツアーの報告書です。 今回は、東北編、8月2日の報告です! |
□8月2日; <走行記録> 天気;晴れ 距離;157km 最高時速;49.5km/h. 平均時速;19.3km/h. ルート ;戸倉〜歌津〜気仙沼〜住田〜遠野 宿泊 ;遠野ユース;遠野観光案内をかねたお茶会あり。きれいなユース。 入浴 ;同上 <道路情報> ・ 国道107、340、共にトラックが多い。 ・ 白石峠、赤羽峠、共にトンネルに歩道なし。中は暗い。 <報告書> 朝、O川さんと一時的に別れてぼくはある場所へ向かった。 そこは、猛烈にマニアックなのだが、国道45から少し外れた場所にある「ウタツギョリュウ化石産地」。 (考古学の先輩は良く知っておられた。。。) あたりは、いかにも化石がありそうな岩場。海を目の前にし、波打ち際の岩に飛び乗っていく。 ―――と! いきなりアナウンスが流れた! 〜ここはウタツギョリュウ化石の出土地です。この周辺から化石の採取、または岩石の破壊をした者は厳罰に処せられます。監視カメラも作動しています〜 って内容。 やばい。監視カメラがついていて、しかも赤外線センサーか何かでアナウンスが作動するのか??? 無駄に監視がきつい!なぜだ? とりあえず、化石は見つけてもとらないことにした。。。 |
さて、 その後も、アップダウンの道。 しかし、このあたりはきれいな海岸が結構あったりする。 気仙沼のちょっと先。岩手に入ってすぐの高田松原とその海岸もそのひとつ。 広い砂浜とうっそうとした赤松、黒松の林。 太陽の光がすきまから差し込んできらきら光る。 ベンチも整備されていておすすめ☆ この先の通岡峠からの眺めもすばらしい。 |
さて、 大船渡からぼくは107号に入って白石峠、赤羽根峠を越えて遠野入り。 要は、赤羽根峠の義経伝説にあやかりたかったから。結構、本気でいろんなところに義経ゆかりの場所があるので、探してみると面白い! 107号の長安寺は見事な門。そしてこのあたりの雰囲気が、またいい意味で田舎で素敵。 青々と茂る草。小さな川。蝉の声。山際はもう日が暮れてきている。そんな山間の町。 |
最後に遠野。 ―――遠野。 ぼくは、ここへ来たかった。 いろいろ話は聞いてきた。そして、民俗学にゆかりのある場所として、より興味を持っていた。 改めてここに来て、自転車でのんびり回ってみる。 ユースのおじさんがこういっていた 「遠野はそれぞれのスポットを観光するのでなく、遠野全体としての雰囲気を楽しんでほしい」 …ああ、なるほどな、って思ったので、ゆっくりゆっくりと、あてもなく彷徨う。 うばすて山のモデルになった、昔、年老いた母親を捨てた野原。 処刑場跡。 古い鳥居。 昔の石碑もいっぱいある。 夕暮れ時の野火。山に太陽がじっくり隠れて、黒みをおびてゆく空。 どこかでにおったことのある稲の香り。溝ではねる蛙。 暮れゆく遠野は、この旅でも一番印象的だった。 |
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