□報告書

<プラン>
□ルート;
東加古川~国道2~姫路 22km
姫路~国道2~<山田>~国道179~黄色い道~国道2~相生 24km
相生~国道2~鯰峠~船坂峠~国道2~西高見 34km
西高見~片鉄ロマン街道~橿原ふれあい公園 36km
ふれあい公園~県道26~津山 26km
計142km

<走行記録>
天気;晴れ
道路情報;
・片鉄ロマン街道公式HPはこちら↓
http://www.pref.okayama.jp/bizen/tobi/katatetu_roman/katatetu.htm
・片鉄ロマン街道は、サイクリングロード隣に補給はなし。
・和気などで国道沿いのコンビニなどが利用できる。
・県道26は片側1車線の狭い道、工事も多かったが交通量少なく展望良好。





報告書;





冬も深まりいよいよ寒さも本格化してきた2月。

ぼくは自転車で西へ向かった。

9月の頃だったか、会社の方から「素晴らしい自転車道がある」という案内をいただいたのだ。

いろいろと、忙しかったせいも有り、結局実現したのは木々がこざっぱりとしてしまうこの2月になったのだけれど。。。




さて、今回向かったのは、国道2号線沿いにある西片上を基点とし、

そこからほぼ国道374号線沿いにそって北へ向かい、

ちょうど吉野川と吉井川との分かれ目で終わる、

通称「片鉄ロマン街道」と呼ばれる自転車道だ。

詳しくは上記の公式サイトを参照して欲しい。

今日は、その走った感想などとつらつらと書こうかと思う。




加古川から、ここまでは素直に2号線を使った。

実は、日本を1周しておきながら、この道を走ったことはなかった。

いつも伊部からは国道250号を利用して日生、赤穂へと抜けていたからだ。
(こっちのほうが観光名所も多く風光明媚な海岸線を走るので俄然お勧めである)

一方の国道2号といえば、いわばトラックがわんわんと走るバイパス的なイメージがあった。

実際に走っていれば、やはりその通り。

とはいっても、夏に走ればまた印象が違っただろう。

蝉の鳴き声が響く山の中を走ることになり、それなりに楽しいはずだ。



姫路を過ぎたあたりで、自転車がパンクしていたらしい。

「重いな、体力、落ちたのかな」と不安な気分で走っていたが、

それに気づいたのは40kmほど走ってからだった。。。

おかげでいいトレーニングになった。

加古川から西片上まで約80km。

ここからが今日のメインだ。





さて。

国道2号線からサイクリングロードへのアクセスだが、少し難しい。

2号線の西片上駅のほとんど前にて、2号線の北側に大きなお寺と鐘楼が見えてくる。
(有名なお寺らしく、案内板も立っているからすぐわかるだろう)

そのお寺の脇に、線路の下をとおる小さな道へと下っていくわき道がある。
(加古川から2号線下りでやってきたばあい、一度2号線を反対車線に渡る必要がある)

そのわき道がそのまま自転車道になっているのだ。

線路をくぐる高架橋の下にサイクリングロードの案内板もあるのでわかるだろう。
(これは国道2号上り線からも視認できる。)



すこしその小さな道を走れば、サイクリングターミナルへ続く。
(ここにも案内板有り。)


□サイクリングロード始点にはターミナル有り




サイクリングターミナルからは完全にサイクリングロード。

かつて線路が走っていた場所を、ぼくは走っていた。

心地いいほどの風がそよぐ。

ぼくの走りを止めるものは誰もいない。

各所にトンネルや、駅舎があり、

そこを疾走していると、自分が電車にのっているような気分になる。

かつての列車の運転手と同じ風景をみているのだから。




□結構細かいところまでアピール活動




道に迷うことはない。

曲がり角や、一般道にでる場合はすべて案内板がついていた。

また、アップダウンについても問題はないと思う。

有る程度の自転車経験があれば、十分だろう。

問題は、このサイクリングロードの終点から最寄のJRの駅まで更に15kmほどあるということ。

津山までなら、20kmほどある。

そうなると、道自体は35km程度だが、輪行派は、西片上~林野間で50kmはみておく必要がある。



□古い駅のホームが各所に点在




かつての鉄橋もそのまま残されており、愛らしい。

途中で、和気を経由する。

ここは今のJR和気駅前を走ることになる。

実際の飲み物、食べ物の補給はサイクリングロード上にはないので、

補給をするならば、この和気か、もしくは、国道まで一度でてからスーパーかコンビニを探す、ということになるだろう。




□市街地のど真ん中もガンガン走る





和気を過ぎると一気に山と田んぼと農家の風景に飛び込む。

風が少し強まったが、それもいい。

あたりの視界が開け、自由に走れることを実感する。

ロードレーサーやマウンテンバイクで走りに来ている人もちらほら。

挨拶を交わしたり、一緒に休憩したりした。




□信号も残っていて風情がある




駅舎も2つほどそのまま残されている。

どの駅舎も、小さくて可愛らしい。

中には、掃除道具が置いてあって、

今でも丁寧に管理されていることがうかがえる。

ベンチもあって、休憩には最適だった。



□駅舎。掃除が行き届いていて心地いい




途中で川沿いを走ったり、

橋を渡ったりすることもある。

だが、基本的に案内板があるので問題はなかった。

北に向かうほど、一般道との交差が多くなった印象があるが、

道路に案内表示がでていたり、案内板がでていたりした。



□表示板


□表示板、この案内に従えばまず迷わない




やがて自転車は、吉野川と吉井川の交差点にぶつかる。

ここで、橋をぐるぐるいくつか渡ってから、ゴールの公園へと向かう。

もう夕暮れ時で少し切なさも残った。



□当時の電車が開放されていた




公園には当時の電車や駅舎がそのまま残されている。

電車の車両も、

そして、駅舎も、

あまりにも綺麗に保管されていて今にも動き出しそうだ。

かつては駅の客を相手にしていたような小さな商店が今でもやっていて、

なんだか、ほほえましく感じた。



□終点となる駅




終点の駅からは県道26を利用して津山まで向かった。

帰りは輪行する予定だったからだ。

津山には古い町並みがそのまま残っており、夕暮れどきに1人で散策するには誂え向きの情緒が漂っていた。

県道26も川沿いを走る開放的な道で、アップダウンもなかった。

帰りは津山駅から輪行。

簡単にこれるので、また夏に走りたいと思う。

また違った表情が楽しめるはずだ。




□津山の古い町並み




□小京都と呼ばれる所以





 
  



――資料と報告書トップページに戻ります。




 


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