□報告書「夏と武蔵野と史跡のラン」

<走行記録>
天気;
距離;107km、370up(山城登山含む)

<ルート>

板橋自宅〜環七通〜千川通〜県道4〜県道7〜玉川上水遊歩道〜県道7〜羽村堰〜多摩川自転車道〜多摩橋〜県道166〜国道411〜滝山城〜国道16〜八王子〜県道59〜多摩大橋〜県道7〜県道17〜武蔵国分寺〜県道134〜県道12〜県道8〜石神井川自転車道〜板橋自宅

<道路情報>

・玉川上水の遊歩道は、一部自転車で通れない狭い場所がある。
・滝山城の上まで自転車は持っていける(ただし、勾配きつい)



報告書;

夏の武蔵野の史跡を見よう、というラン。

前日、先輩と一緒に先生のおごりでただ酒をたらふく飲んだら(ぼくはお酒飲めないのでただコーラ☆)
先輩は、「山城は、八王子城がよかった・・・」と、おっしゃられた。

即、感化されたぼくは、最近自転車でガツガツ走ってないので、久しぶりに明日は晴れそうだから走ろうと思って、
計画も立てずに、コンパスだけ見て、東へ向かった。

<玉川上水>

まずは、実家から出て、そのまま玉川上水へ向かった。
玉川上水など、東京には何本か江戸時代に整備された上水が、遊歩道として再整備されており、優雅である。
玉川上水は、果ては三鷹から、羽村堰まで続いており、東京都水道局のHPが地図など充実している。

玉川上水――東京都水道局ほHPより

で!
例のごとく、迷いに迷って、色々な人に道を聞きながら、羽村堰まで到達した。
上水遊歩道は、緑鮮やかな夏の空気で満たされており、
蝉も夏本番に勝るとも劣らないほど鳴いていた。

□玉川上水遊歩道


この日は、真夏日であった。
そんな日に、ぼくは、計画もあやふやに、ヘルメットも帽子も被らずに羽村まで走ってきたのだった。
そして、朝ごはんは、最近の極貧生活のしわ寄せが来て、パン一枚と、紅茶であった。
当然ながら
例に違わず、熱中症とハンガーノックになってしまった。

そういうわけで、羽村堰でのぼくはいつになくげっそりしていて、見るも無残であった。

□羽村堰


<滝山城>

滝山城。
ここは今日の目的である八王子城に北条氏照が城を移す前に、いたという堅固な山城である。

山城といっても、国道411沿いに看板があるのですぐに入り口はわかるだろうし、バス停の名前にも「滝山城址下」というのがすぐ脇にあるので簡単に見つかる。
中は、一部私有地、あとは東京都の管理になっており、史跡公園として使われている。

ぼくが行った折には今にも雨が降りそうで、しかも、おなかがすいて仕方なかったので、まずは中の丸のベンチを目指した。
(注;ハンガーノックになったのに、懲りずに何も食べてなかった)

しかし!
ここに上るまで100upくらいあって、萎えた。
痙攣する足をさすりながら、全く食欲がないにもかかわらず、無理にサラダ巻きを口に押し込んだ。

□城にかかる橋


そうしたら、ここの監視員のおじさんがやってきて、そして二人は仲良くなった。
なんでも、おじさん、ぼくが城に詳しいと知るや、ここの地図を見せてあげようといって詳しい地図を見せてくれた。
そして、話に華が咲いた。

さて、
ここに上る前から、雲行きは非常に怪しかった。
雷はゴロゴロなっているし、風も強まってきた。

夕立ですかね、って言うと、夕立だろうねっておじさんが返す。
昨日も、一昨日も八王子では夕立があったらしい。

だが、
今回はいつもと違った。
もはや台風といわんばかりの強風。
あいつぐ落雷。
そして、叩きつけるような雨。

ぼくは東屋で待機していたのだが、全身ぐしょぬれ。
しかも、ここらで一番高いところにいたので、いつ雷に打たれるか気が気でなかった。

滝山城は雨がやんだあと散策した。
ここは、北条方の城で、山城としては屈指の名城である。
各遺構(空掘、郭など)の残りもよく、好きな人にとってはたまらない場所であろう。

滝山城――八王子市観光協会HPより

□滝山城址の小道


<武蔵国分寺>

そして向かったのは武蔵国分寺。
初めは八王子城に行く予定だったのだが、八王子ではそのまま雨が降り続いていたので、
しぶしぶ帰宅。

しかし
そのまま帰るのも、なんか悔しいし、せめて100kmは走らないと、ランって感じがしない。
なので帰り道にある武蔵国国分寺へ向かったのだった。

国分寺駅のすぐ南にあり、
大きな遺跡なのですぐに見つかる。
県道17号沿いにも看板がある(ただし小さい)

一体は史跡公園として整備されていて、 国分寺には江戸時代に再建されたさいの門があったり 中には遺物収蔵館があったりする

ここでは
たまたま挨拶した地元のおじいさんと仲良くなって周辺を案内してもらった
実に感じのいい人で旅のよい思い出となった。

で、
国分寺からは、「お鷹の道」といわれる小道が続いていて(ここがまた雰囲気ある!)
それは日本名水100選に選ばれている真姿の池へと続いている、
この池も、辺りはうっそうとした竹林、そして、水路を流れる湧き出した水の音、と実に風情のある場所だった。

国分寺――国分寺市観光HPより

□国分寺


<武蔵野のすすめ>

最後に、
今回のランを振り返って、一言。

武蔵野がおすすめ!

東京って23区から外れると、嘘みたいにいい意味で田舎になるんだよね。
しかも、武蔵野は、史跡旧跡、自然に恵まれていて見所が多い。
北の埼玉も日帰りランのスポットだけど、南の東京武蔵野も捨ててないな、って感じだったです。

 
  



――資料と報告書トップページに戻ります。




 


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