□雪と氷の日光ラン報告書 <プラン> □ルート;環状7号〜国道17〜大宮〜国道17〜国道16〜県道3〜(高柳)〜国道125〜県道46〜童謡のふるさとおおとね〜県道46〜白い道〜県道9〜渡良瀬遊水地〜県道9〜県道11〜(川連)〜県道3〜国道293〜国道121(352)〜日光杉並木街道〜国道121〜国道120〜日光東照宮 <走行記録> 天気;晴れ一時雪 距離;164.7km、750up <道路情報> ・国道17を含め、東京の国道や県道は、ほとんど高速だと思う。歩道を走るしかない。 ・埼玉の県道3は、すごく県が力を入れて造っていた。国道といっても遜色ない、走りやすい。 ・埼玉大橋、歩道あり、すごく狭いが走れる。 ・栃木の道は走りやすかった。 ・日光杉並木、路肩がなく、休憩も出来ない上、トラックが良く走ってる。辛い道。 報告書; まず、初めにこのランを決行した時の状況を述べておきたい。 このランの何週間か前から、日本列島は西日本や北陸を中心に記録的寒波に襲われた。 東京は、幸いにもその難を逃れたが、寒さだけは一人前に襲ってきた。 それゆえに、この時期としては異常ともいえる積雪量と寒さが日光で見られたのである。 例年のこの時期は日光にこんなに雪は降っていないと思う。 でも、だからこそ、 この機を逃してはいけなかった。 日光東照宮の、最大の見所は、権現造といわれるもともと平安時代にうまれた建築技法が、安土桃山時代から繋がる華美な文化の影響を受け、江戸時代初期に花開いた異常なまでの装飾を施した建築にある。 その色使いは、非常にカラフルであり、そして、けばけばしい。 しかし、細やかな彫刻、そして、それを覆うかのように社殿を彩る金箔は、全体としてみると非常にうまくマッチしており、統一感を醸し出していると思う。 東照宮は、文献によってはこき下ろされていたりするが、けっして、そんなことはない。 すばらしい建築であると、あえて、言おう。 そして、その美しさが、よりいっそう引き立つのは、まさに、雪によって、そのけばけばしさが抑えられ、同時に金と白の二色のコントラストが西日に映える、その瞬間だと、ぼくは信じて疑わないのだ。 だから、今日は、「雪と氷の日光ラン」 この日の朝の、ぼくのテンションの低さといったら、他に比べようもないものであった、 行きたくない、その一点に尽きた。 上で偉そうなこと書いといてなんだが、本当に、冬休みにしょっぱらから、朝暗いうちに家を出るなんて、考えられないくらい、嫌なことであった。 電車で行くなら、どんなに気が楽か! だが、そうもいかないのが、チャリダーである。 走り始めて、栃木県に入るまで、ぼくの頭の中は、いつ引き返そうか、その一点に集中していたのだ。 とにかく、 この時期の朝は寒い。 手袋を持っていかなかったことを、死ぬほど後悔した。 手がすぐに乾燥し、ひび割れ、血が出てきた。 感覚はすぐになくなって、痛みだけが残る。 実に嫌なものだった。 色々あって、利根川脇の道の駅、童謡のふる里おおとね、まで来た。 そして、利根川を渡る。 広々とした、川。 そして、吹きつける風。 もちろん北風である。 寒い。 さっき、凍っている川を見て、びっくりしてしまった。 大利根は内陸だけあって、流れの少ない川は、冷え込むとああなるのだろう。 気温は恐ろしい。 ついでに、風も、恐ろしい。 このあと、渡良瀬遊水地へ行ったのだが、 そこで受けた向かい風は、すさまじいものだった。 進まない自分を久しぶりに実感!ついでに、お店も少ないものだから、ハンガーノック気味。 やっぱ、食料は常に携帯しておくべきだった。 進歩のない自分に乾杯??! □冬の利根川
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