□岩宿遺跡まで走るラン;

<走行記録>
天気;晴れ
距離とアップ;153.11km、200up
最高時速;36.0km/h.
平均時速;23.4km/h.
ルート;プラン参照

<道路情報>
・県道4号はいけてない。路肩狭くて、車が多い。
・荒川自転車道は非常にいい。スピードが出せる。渡良瀬川自転車道も同じ。後者のほうは道幅も広い。
・岩宿に向かう、県道14や、県道69は路肩が狭く、走りにくいが車の量が少なく危険は少ない。


報告書;

先史人類学の授業で岩宿遺跡についてやった。
中学受験で、とくにその重要性も感じることもなく、ひたすら、「相沢忠洋」だとか「関東ローム層」なんてのを覚えさせられた、そんな記憶しかなかった。特に、広島県民であるぼくにとって、岩宿遺跡は遠い世界の話でしかなく。
でも、関東で一人暮らしを始めて、いきなり!岩宿が身近な存在になった。
自転車でいける距離だ。
あの!
「関東ローム層」とかいう意味不明な地層を自分の目で見るかつてない機会に恵まれたのである。
そして、
出発予定日の日曜は、すばらしい秋晴れ!
運命すら感じたww

先史人類学の授業では、相沢忠洋が岩宿で旧石器を見つけ、東京の考古学者のもとへ持っていく、なんてシーンを漫画で学んだ。
(大学の授業が漫画…)
ここで、ぼくは全身に衝撃を受けたのである!!
漫画の中の相沢忠洋は、自転車に乗っている…!
そう、
彼は、貧乏だったため、自転車で東京まで遺物をもっていったのだ。
「貧乏」、「自転車」、
ああ、自分と境遇が似ている!
そうか!彼も、チャリダーだったのか!!
…と自分勝手に納得して、ぼくは彼に負けじと、自転車で遺跡へ向かった。

さて、まずは甲州街道から只管県道を使って、北へ登った。
埼玉も、三鷹、所沢を過ぎると、いままでの雑踏がうそのように、静かで落ち着いた雰囲気になる。
そして、東部東上線をすぎると、ここが首都圏なのか疑わしくらい田舎になる。
その都会と、田舎の見事な融合、ぼくはそれゆえに埼玉を愛して止まない。
途中から入ったのが荒川自転車道。
とても快適な道で、河川敷も広く、絶好のテント場だ。
秋の日差しがまぶしくて、木々の作る影が強いコントラストを大地に刻む。
ああ、幸せ〜!
(レポートたまってることを一瞬でも忘れられる現世逃避的快楽を与えてくれるものがここにはある!)
ついでに!
遺跡に向かう途中にあった、高崎線の深谷駅は、すごくきれいな駅だった。
この近くで初の休憩。(今まで特に止まる必要を感じなかったが、さすがに75キロノンストップで走るとだるくなってくる。休憩はもっとこまめに取るべきだった。後から、ぐっと疲れたww)
深谷駅は、すっごくレトロでエキゾチックな雰囲気。
でも、ちゃんとエスカレーターなんかきれいでいい感じ。
某漫画(学園モノ)のモデルにもなっている!

□深谷駅


そして、岩宿遺跡についた。
やったー!
疲れた〜。 これで相沢忠洋さんに、自転車的に追いついたぜ!
なんて勝手に満足。
自転車を置いて、早速資料館へ。
資料館は、小学生にもわかりやすいように〜、なんて謳っているだけあって、分かりやすい!
しかも、旧石器は本物だ!
色々な模型があって、ビジュアル的にも最高!
しかも、係りの方が、来館した人に色々説明してくれる。
これはすばらしい!
ぼくも、係りの方と、色々(旧石器時代の集落のあり方かどのようなものか、それを証明する方法や仮説の正当性などについて)と話した。うわ、考古学好き同士が話すと、大分マニアックになって、ちょっとすごいかも(笑)

その後は、遺跡の現場へ直行ー!
ちょうど、この日は秋祭りを遺跡博物館前の広場でやっていて、そっちも見学〜!
弓矢大会なるものをやっていて、ぼくも「わ〜〜い!」なんていって、参加したくてしょうがなかったのだが、21歳という年齢を冷静に考慮して(小学生くらいの子しか参加してなかった…)、今回は涙を呑んだ。
さて、
岩宿遺跡は、相沢さんが始めて遺物を発見したところは、ちょっとしたドーム状の展示館があって、中では、ビデオ上映をやっていた。
相沢さんの発見と、当時の旧石器時代の説明をするアニメだったのだが、なかなか古きよき時代のつくりでちょっと微笑ましかった。
明治大学が本格的調査をしたところに、岩宿遺跡の碑がある。
周りをいろいろみて、適当な地層でちょっと遺物を探したが、残念ながらなにも見つからなかった。

さて、岩宿遺跡を満喫したぼくは、まだちょっと時間があったので、渡良瀬川沿いに下ることにした。
ここの自転車道はすばらしく、そして、秋を感じさせる紅葉した木々やススキが一杯にあって、ほっとする風景だった。
渡良瀬遊水地まで粘るつもりだったが、日が暮れたので、佐野駅で輪工。
今日の旅は終わった。
……かと思ったが!
ここのJR両毛線は、本数が少ない!
小一時間も待たされて、不毛な時間を過したorz
□岩宿遺跡


 
  



――資料と報告書トップページに戻ります。




 


inserted by FC2 system