紀伊半島ツアー2006の報告書です。 今回は、12月30日の報告です! |
□12月30日; <走行記録> 天気;晴 距離;112.77km 最高時速;49.0km/h. 平均時速;19.3km/h. ルート ; 川湯野営場〜熊野本宮〜国道311〜道の駅熊の古道中辺路〜熊野古道〜国道311〜ふるさとセンター大塔 〜国道311〜国道42〜紀伊田辺〜国道42〜御坊 <道路情報> ・ 国道311、小広トンネルまでアップ。橋が多く、冬場は凍結している。 ・ 熊の古道、自転車で通れない部分あり。石畳など。冬場は凍結、雪。 ・ 国道42、紀伊田辺〜御坊。アップダウンの軽めのリアス式海岸。 <報告書> ここにて告白しておこう。 昨日、う○こを踏んだ。 その柔らかなう○こは、靴の細部にまで食い込みわたり、 さらに、自転車のペダルのあの複雑な金具の中や靴を固定する綱にまでついて、 ぼくを絶望のどん底へと突き落とした。 殊に、 昨日は寒かった。 マイナス5度であった。 朝起きたら、 なんとそのう○こが凍っていて限りなくショックを受けた。 ついでに、自転車も凍って真っ白になっていて、やはりショックだった。 さらに、朝食のおにぎりまで凍っていて、なんともまずくて助けて欲しかった。 仕方ないので、 日が当たって自転車が解凍されるのを待ってから出発した。 そして、全く不必要であったのだが、 凍ったう○こも解凍されて再び臭いを放ち始めて涙がちょちょぎれた。 本宮へ、参った。 本宮へは川湯から近く、そこまでも眺めもなかなかである、 熊野川沿いには巨大な鳥居があって、 そのおくにはかつて明治まで熊野本宮があったその跡が残っている。 地元の人曰く、ここにはまだ移しきれなかったご神体が転がっているらしい。 そして本宮は、その向かい側にある。 熊野本山のはたなびく長い階段を登れば 大きな門と、 その先には古い茶色の色あせた社殿が舞い込んできて、 そのふるい木の社殿に、賽銭箱の上にある金色のがらがらの鐘が映えた。 |
そこから国道311を西へ向かった。 深い山の中、雪が舞っている中を進む。 辺りは一面凍結。リアルに危険である。 ずっと登っていくと、熊野古道への入り口がある、 脇にはちゃんと看板も立っていて親切だ。 ここが中辺路といわれる 熊野古道の中でもとりわけ有名な道である。 凍った道路と雪に自転車の足をとられながら押し歩いていけば、 その道はどんどん登っていった。 |
途中、自転車から降りて進まないといけない狭い石畳の道も何箇所があったが 基本的にここは自転車でもいける舗装路が多い。 脇には“王子”とよばれる旧跡が至る場所に残り、 小さな祠、社殿などが沢山点在している。 その細い道の脇には、 今にも崩れそうなふるい家が時々あり、 それでもまだ、人が住んでいて生活しているのである。 |
そこを抜ければ国道に合流して下りになる。 ぼくは、道の駅があるあたりから合流して、そこから紀伊田辺へと向かった。 ここまで食料の補給地点は無く、 なんとか上富田にてローソンをみつけ、 燦燦と照る冬の太陽を浴びながら河原で昼食をとったときはすごく幸せだった。 田辺からは北へと向かう。 ここからはリアス式のアップダウンと激しい季節風に襲われて大変だった。 なんとか御坊まで着いて今回の旅は終わりにしたが、 ここまでの道のりはあまりに辛かった気がする。 全部、風が悪い。 しかし、ここからの海の眺めは、冬だったということもあり光のコントラストが映えて素晴らしく美しかった。 |
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