□報告書;「春の予感」

<走行記録>
天気;晴れ
距離とアップ;74.55km、300up
最高時速;41.5km/h.
平均時速;15.5km/h.
ルート ;島田〜金谷〜掛川〜浜松〜浜名湖
宿泊  ;弁天島渚園キャンプ場;300円くらいだった気がする;広い、そして冬は誰もいない。それなのに営業している貴重なキャンプ場の一つ。
入浴  ;なし

<道路情報>

・小夜の中山;アップがきついかとおもったけれど、そうでもない。
・国道から外れた旧道はけっこうなアップ一部区間あり。しかも住宅地の中とか通るから、わかりにくいかも。



報告書;

「明日は春一番が吹くでしょう。」

天気予報のお姉さんがさも嬉しそうに言った。
嬉しくもなんともな〜い・・・。
朝から、どんより凹んでいたのは僕。
昨日まで風に散々痛めつけられたのに、極めつけは春一番である。

小夜の中山。
かつての東海道の難所も、今は、金谷を中心とする静岡茶の名産地である。
朝の日差しがまぶしいなか、ぼくは緑の均整の取れた絨毯を両側に見ながら、えっちらおっちら、上っていった。
その頂上から見えた、島田の町並み、そして大井川。
それは、あまりにも透き通って見えて、心がすうっっと、軽くなった。
ここには、「子育て幽霊」の昔話で有名な、夜泣き石、が残されている。
そして、昔話の幽霊飴、実際にまだ売られている。
もちろん、見学。
ここは逃せない!

山々の側道を抜けると、
やがて松並木が見えてくる。
東海道は、きちんと昔の宿場の表示があるので、嬉しい。
だんだんと、その番号も、増えてきた!

掛川では掛川城を適当に見学。
この街でかなり迷って焦った。
しかも、
この辺りから平地になり、
春一番の向かい風をもろに受ける形になってしまった。
猛烈な風だった。
全力でこいでいるはずなのに、
11キロしか出ない。
これはすごいことだ。
普段なら35キロくらいでるのだから、要は、風だけでマイナス24キロ/時、ほど削られていることになる。
ゆるい下りで、風に押し返されて逆走させられたのも、この日だ。
もちろん、すぐにバランスを失ったが、まさか下り坂で逆走とは・・・。
恐るべし、春一番!
仕方ないので、下りを踏ん張ってこぎながら下った。
せっかくの下りなのに、嬉しくなさ過ぎる。
そういうわけで、
天竜川を渡る折には、もう、完全にばてきっていた。

浜松でお昼ご飯。
若き折の家康を臨む。
のんきなものである。
はああ、浜名湖まであとちょっと〜。

□夜泣き石


とか、思って、出発すると、それからの残りがものすごく長く感じられて、凹んだ。
なによりも、腹が立ったのが、
ぼくは風でこんなに苦しんでいるのに、
反対車線の自転車は(つまり追い風を受けている反対方向に進んでいる自転車は)
ものすごく楽そうに進んでいくという、事実に関してだ。
「ひいひい、もう、ダメー。」
なんていっている傍から、
「あ〜れ〜〜〜」
なんて、自転車漕ぎもしないのに時速30はくだらない速さで反対車線を進んでいくママチャリ軍団。
くっそ〜〜〜!!!
後から、絶対逆走してやる!

舞阪の宿の松並木は、必見である。
53次を模した石のレリーフが、その長い長い松並木の脇に建てられて、見ているだけでも飽きない。
ここだけは、自転車から降りて、ゆっくりと散歩。

キャンプ場についたら、
係りの方が親切に案内してくれた。
風が強いというので、レストハウスを貸してくれた。
そこで、ぼくは、その中に、テントを張った(微妙…)
そして、浜名湖をサイクリング。
ついでに、夕食の材料を買ってきて、
ご飯を炊いて、夕食を作って食べた。
うまかった。

そうそう、
買出しの際には、公約どおり、一度来た道を逆走してみた!
すさまじいスピードで自転車は進んで、予想通り快感だった。
しかし、その分、帰りで地獄を見た。
無為な行為であった。

弁天島キャンプ場は広い。
そして、
冬なので誰もいなかった。
夜は、
ちょっと寂しくて、ちょっと怖かった。
慣れないものである。
そして、
やっぱり、寒すぎて眠れなかった。
明日は、早いのに〜(泣)

□浜名湖はやはり広かった


 
  


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