□3月24日;「最凶を極めるッ!」

<走行記録>
天気;雨のち雪
距離とアップ;113.20km
最高時速;47.0km/h.
平均時速;18.9km/h.
ルート ;佐世保〜小佐々〜平戸〜松浦〜福島
宿泊  ;つばきマリーナキャンプ場;1100円と破格に高い。しかも設備はないにひとしい。
入浴  ;なし

<道路情報>

・やばい。県道18は危険にやばい(雨だったからかなー)
・そして国道204も辛い。ただ、佐賀県に入るといきなり平坦になる。なぜだ??



報告書;

それは、滝だった。
まさに滝と呼ぶにふさわしい振りっぷりであった。
一昨日の長崎の再来である。

スコールはきつい、きつい、という話を聞くが、この雨だって負けないくらいにきついものだと思った。
ぼくの九州のマップルは、普通のヤツより、2倍厚い。
そう、
ビニールの防水をもろともせず、雨水が浸水。
それが何度も続いて、こうなってしまった。
そしてその後、カビが生えたため、黒い!

本当に、
この日は、辛かったと思う。

これは、日本縦断に旅に耐えられるように神様が与えてくださった修行に違いない!

って思って走った。


だが
報われなかった。
なにもかもがぐしょぬれになった。
ゴアよ、さようなら。
どうして春の雨はこんなに冷たいのか、それが大きな問題だった。
(その後、この雨は雪へと変わる…!)
そして
悲劇は起こった。
本州最西端の碑に向かう道を逃してしまったのだ。
というか、あのあたりは本当に雨が降りすぎて前など見える状態ではなかったので
仕方なく、せめて日本の最西端へと、平戸へ向かった。

そしたら!
橋の手前で
ぐしょぬれのチャリダー発見。
ああ、こいつもさっきの雨に打たれたのか!
なんかもうプール上がりって感じだった。
そしてぼくたちはお互いを見て笑った。
こんなにも惨めで、そして、すがすがしかった。

□平戸では一時雨が弱まった!


だが、
さらに状況は悪化した。
佐賀県にはいるといきなり平野になる。
だが、ここで急激に風が強くなり始めた。
それは今までぼくの体験したどの風よりも強いものだった。
(というか、竜巻っぽかった?)
まず、ぼくは風で倒された。
起き上がって、前をみれば、
工事現場に良く置いてある三角柱(プラスチックで出来てる80cmくらいの、底に厚いゴム版がついているやつ)が、
なんと!

…空中を舞っていた。

腰が抜けるほど驚いた。
これは尋常な事態ではなかった。
そして笑いがとまらなかった(写真に収められなかったのが悔やまれる!)

しかしっ!
このくらいで試練が終わるはずもなかった。
3月24日にして、南国九州の雨は、
なんと今度は吹雪になった。
雪、雪、雪、視界が白いッ!
それはどこまでも謎の展開だった。
…ほとんどいじめであった。

ひいひい言いながらキャンプ場についたら、係りの方にすごく労わられた。
この天変地異はすごいねえ…とかおっしゃられていた。
そうだ、天変地異であった。
あの地震が起こってからどうもおかしい。

そして
夜になっても風は止まらず、
風の当たらない山脇にテントを張っていたにもかかわらず
ペグが全てはずされ、夜中にテントはぼくごと2回も飛ばされた。
それは
人生における最凶の日だった。

(いまだにこの日が一体どうしてこんなだったのか、説明がつかない…)

□伊万里の町


 
  


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