日本縦断ツアーの報告書です。 今回は、九州編、7月29日の報告です! |
□7月29日;「チャリダー、寺に泊まる」 <走行記録> 天気;晴れ 距離とアップ;148.42km、1000up 最高時速;55km/h. 平均時速;20.7km/h. ルート;都城〜高岡〜西都〜日向〜門川〜延岡 宿泊 ;寺;本当にありがとうございました! 入浴 ;心の杜;500円、シャンプー類から何からそろっていて、しかも綺麗。ちょっとした山の上にあり50UP <道路情報> ・ 国道10;アップは地図で見るほどきつくない。 ・ 県道24;町境は必ずといっていいほど軽い峠になっている。 ・ 国道10;延岡まで、低い丘陵のアップが結構続く。平坦な道ではない。 <報告書> 都城からは国道10号を使う事にした。 初めは宮崎方面に出てそこから北上する予定だったのだが、西都原古墳群を見たくなって、10号を維持して走ることにした。道はそこまできつくも無く、高岡の辺りの川辺の風景は、ほっとするような美しさだった。西都へ向かうには、県道の24号を使ったのだが、地図で見るよりずっときつかった。というのも、町から町へ写る時は必ずといっていいほど峠を越えなければならないからだ。どれも低いものだがそれでも、この日は辛かった、なにより雲ひとつ無い快晴だったからだろう。 最近は、休憩のたびにアイスクリームを食べるのが常習化していて、財布的に困る。 西都原古墳群。 昔、高校生のころ、ここにやってきて、そのあまりのスケールに驚いた気がする。 しかし、その日は雨で、しかも傘を持ってなくて、しかも、楽しみにしていた古墳博物館まで休館日で、ひとりでぐしょぬれになりながら途方にくれた苦い思い出がある。 ところが、その後、なんと地元の車でドライブしていた方に拾われて、一緒に古墳群をまわったり、さらに食事までおごってもらったのだった。 ああ、その古墳群にまたやってきたのだ。 今度こそ、この前、いけなかった博物館に入ってやる! と、意気込んでその博物館があったであろう場所に行ってみると! なんと、その場所にかつての博物館は無かった。 その代わりに、目の前にあったのは、巨大かつ新築のクリーム色の建物だった。 入ってみると、博物館だという事が解った。 驚いて係りの方に聞いてみると、前の博物館はこの前壊されて、代わりにこれが建ったとのことだった。 ショーーーーック! でも、入場料がタダで、しかも、内容はぞくぞくするほど素晴らしいものだったので、まあいいや。 その後、古墳群を見て回った。 この古墳群はあまりにでかくて、“ちょっと見て回る”なんて気分では回りきれないのだが、円墳のお掃除をしているおばさん達と話したり、整備工事のおじさんたちに応援されながら、がっつり見て回れた。 なんてったって、今回は自転車なのだ、前回のような、徒歩ではない。 |
さて、今日は、昨日都城で紹介してもらったお寺の住職さんに泊めてもらう予定だ。 何度か、連絡を取り合って、6時に延岡の海浜公園で待ち合わせになった。 西都を出たのが1時だったから、そんなにゆっくりしてられない。 途中、高鍋城によったりしながらも、うまい具合に、その海浜公園には5時に着いた。 さて、待ち合わせまでに、お風呂に入っておこうと思って、門川の役場に行って銭湯の場所を聞く。 すると、ちょっと国道からそれた所によい銭湯があると教えてくれたので、そこへ直行。 銭湯は、ちょっとした山の上にあって、しかも体育館のように新しく、値段も良心的でよかった。 なによりも、いろんな人にここで話しかけられて、そのうえ、おこづかいまで頂いた。 銭湯って、最近は、こんな感じのスーパー銭湯のようなものや、保養施設付属のものなどが増えてきて、また一方では昔ながらの男子女子の入り口から分かれてるようなものまであるが、どちらにせよぼくは大好きだ。 チャリダーにとってお風呂に入るってことは疲れを癒すと共に、そこの地元の人と話したりして情報を収集できたり、寛げたりする重要な場だとおもう。 そういう意味で、ここも非常に良い銭湯だった。 (しかし、やはり入り口では女湯に案内された。) 海浜公園!(マップル九州編40ページ) ここに6時に着いたぼく。 しかし、誰も待っていなかった。探しても、探しても、いない。 電話したら、超衝撃的なことが判明。 なんと、この公園が待ち合わせ場所ではなかったのである。 待ち合わせの場所は、ここから5キロほど北の公園だった。 焦った、焦って焦りまくり、同時に相手の方を待たせることの申し訳なさでいっぱいだった。 そして、15分後。 その方、はいらっしゃった。 かなりドキドキしたけれど、まず、先ほどの非礼をお詫びして、自己紹介をした。 お寺の和尚さんであるKさんは非常に温和で優しい方だった。 おかげですぐに打ち解ける事が出来た。 延岡市内からちょっと奥に入った所にあるお寺。 そこが今日、ぼくが泊めてもらう場所だ。 本堂の荘厳さ、畳の匂い、寺を囲む鬱蒼とした森、そして灰色の川、蝉の喧騒。 なにもかも、新鮮で、自分がここにこうしていることが、ちょっと不思議だった。 和尚さんは気さくな方だったので、ぼくも変に遠慮する必要が無くて、お風呂に入れてもらったり、実家に呼ばれて家族の方々と夕食をご一緒させてもらったり、さらに、この日は延岡の花火大会だったので連れて行ってもらったりした。 さすが、和尚さんというべきか、お寺のネットワークを利用して、会場に一番近い寺の駐車場に車を止めさせてもらったりしていた。(しかも、そのお寺の方は「ここからだと涼しくてよく見えるよ」なんておっしゃられて、自分の寺の墓の中から花火をみていた!) 延岡の花火は、もう、行った時が遅くて、直ぐ終わってしまったけれど、すごく、大きくて、綺麗で、なんだが現実離れした、そんな雰囲気を持っていた。 お寺に帰ってからは、一緒にビールを飲みながら、いろいろ話した。 ぼくは、普段お酒は飲まないんだけれど、このとき飲んだアサヒビールは、うまれて初めて美味しいと思った。 Kさん、本当にありがとうございました! 九州編も、もう宮崎まで来た。明日は大分まで行こう。 |
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