日本縦断ツアーの報告書です。
    今回は、九州編、7月31日の報告です!






□7月31日;「九州突破!」

<走行記録>
天気;
距離とアップ;145.67km、300up
最高時速;49.0km/h.
平均時速;21.0km/h.
ルート ;別府〜宇佐〜吉富〜北九州〜下関
宿泊  ;海底トンネル前の東屋 トイレ、水、自販機あり、国道前でうるさい
入浴  ;喜楽湯 360円 古きよき銭湯って感じ。

<道路情報>

・ 国道10;赤松峠、入り口に峠の看板がある!立石峠は楽。
・ 道の駅よしとみの休憩所は夜閉まる。
・ 県道25;迷いやすく、アップも結構ある。
・ 関門トンネルの通行料自転車20円。出口で係りの人が見ている。(ちゃんと払うと係りの人と仲良くなれる。)

<報告書>

別府では激しい雨音で目が覚めた。
外に出てみると、ものすごい降りようだ。
ベルギー人夫婦と話したりしてちょっと時間を稼いで様子を見てみたが、この激しさにして一向に弱くならない。
仕方ないので、雨装備をして出発した。
しかし!
甘かった。
出発した直後から、ただでさえ激しい雨が一層激しくなって、道路はほとんど冠水状態。
滝のような雨でプールに浸かっているようだ。こうまでなると、ゴアなんて全く役に立たない。
そして、この雨の中、2つの峠越えだった。
どちらもそう大したものではないのだが、峠の入り口に看板があって、思わず「あ、峠だ」と安堵してしまい、実際はそこから峠が始まる、というかなり凶悪な設定がなされていた。

宇佐についた。
この春の九州一周でも立ち寄った宇佐。
宇佐神宮で有名なこの町だが、前回寄っているので今回はスルー。
そういえば、今日は(今日も)寝場所を確保していないので、そろそろユースに予約をしようと電話してみた。一人旅だと、大体ユースの予約は取れる。
しかし、この日は違った。
頼りにしていた下関の火の山ユースは、なんと、どっかの高校の合宿で貸しきられていたのだ!
ユースが、貸切である。
旅人の味方のユースが、貸、切、!!!
もっと別のホテルでも、旅館でも貸しきれよ!と、学校に文句を言いたくなったが仕方ない。
ここは大人しく早めに下関に行って、適当なテン場を確保しないといけない。

道の駅しんよしとみ。
ここは、奈良時代の遺跡のなかにそのまま道の駅をつくっているという全国でも珍しい駅である。
よくみると、駅の芝生のエリアには、かつての礎石が置かれていたりして、考古学好きのぼくにはまさに最高の駅だった。
国分キャンプ場であった先輩チャリダーと連絡を取ってみると、先輩のいる鹿児島も集中豪雨で、しかも泊まっているキャンプ場には雷が落ちたらしい(オイオイ!)。ここらへんでメールに「(笑)」の顔文字を入れてくる辺りが、さすが歴戦の先輩という所か。
さて、ここでまったりと昼食をとって、再出発する。
辺りは雨も上がり、晴れてきていた。

ここから先、下関まであんまり印象的なことはない。
多分、思いっきり飛ばしていたからだろう。
ただ、県道別れで迷って、しかも、車にクラクションならされて、さらに、門司への峠でまた雨に降られた、というそんな嫌な事は良く覚えている。
やっぱ、テン場の確保という予想外のタスクが出来たので、少し焦っていたのかも。

そして!
門司!おしゃれな建物がならぶレトロ地区を過ぎると(ここは絶好のデートスポットだったので縁ゆかりもないぼくは足早に通り過ぎた)、見えてきたのは関門大橋!
昔、ここを歩いて強行突破しようとして止められたっけ。
ここからは、橋の下にある海底トンネルを抜けていくのだ。
遂に!
九州ともお別れだ。
なんか4日で来れてしまった。もっと、時間かかると思っていたのでちょっと寂しい。
しかも、この辺りには、綺麗で快適なテン場が多くあったので、かなり後ろ髪を引かれた。
しかし、今日中に本州に渡ろうと決めていたので、意を決して海底トンネルに!
海底トンネルは、結構広くて、そして思ったより長かった。
途中には海底県境(福岡県と山口県)なんかあって、面白い。
そうこうして歩いていくと、やがて出口。
そこを出ると、見慣れた景色が目に飛び込んできた。
本州だ!

 


□門司港レトロ地区


20円払って外に出ると、目の前に、快適そうな東屋が飛び込んできた。
この海底トンネルの自販機(飲み物食べ物)とトイレ、水を使えばいいので、かなり設備もいい。
とりあえず、トンネルの係りの人に、許可を取って、ついでに銭湯の場所も聞いた。
これで一安心といった所だ。
さて、銭湯は下関の市街地に行く必要があったので、そちらに向かうと早速迷った。
仕方ないので、そこら辺を非常に都合よく歩いていたおまわりさんを捕まえて、道を聞いたら交番に案内してくれて、銭湯の場所や、コインランドリー、安いスーパー、などの場所を教えてもらった。ちなみに、今日ぼくが泊まろうとしているテン場の治安も聞いておいた。交番はその立場上、あまり野宿をする旅人には非協力的かなってイメージがあったけれど、意外にもそうでもなくて、むしろおもいっきり応援されたので非常に気持ちが良かった。

そのあと、銭湯に行ったり(初め行った銭湯は日曜日の定休日だったので、別の銭湯に行った)コインランドリーに行ったり、買出しをしたりして、東屋に戻ってテントを張った。
そうしていると、散歩をしている地元の方にいろいろ話しかけられて、成り行きで一緒に散歩をすることになった。その散歩コースにはやはりあの海底トンネルが入っていて、再び成り行きで九州に渡ってしまう事になった(笑)で、再び、本州に戻ってきた。
でも、こうしてみた下関の夜景はとても美しく、話も弾んで楽しかった。
目の前は壇ノ浦だ。
波の音がすごく心地よい。
しかも、歴史好きにはこんな歴史的現場の前で泊まれるなんて、もう至福である。
東屋の真ん中に、いったいどういうわけか大砲が置いてあるのを除けば、全く問題ないテン場だった。夜は、船の汽笛と国道の車の音に多少悩まされたりしたが、まあ、問題なく一夜を過ごせた。
明日から中国編!
いよいよ旅も本格化してきた!



□海底の県境!


  


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