日本縦断ツアーの報告書です。
    今回は、東北編、8月17日の報告です!






□8月17日;「北の大地へ」

<走行記録>
天気;晴れ
距離とアップ;121.7km、500up
最高時速;48.5km/h.
平均時速;20.0km/h.
ルート ;野辺地〜陸奥〜大間〜函館
宿泊  ;函館ユース;4500円という異例の高さ!ライダーハウスに泊まったほうがいい。でも、中はきれい。&アイスサービスあり
入浴  ;ユース

<道路情報>

・下北半島の道は緩めのアップダウンが多い。
・大間までの峠は楽。
・でも、雨の日の下北半島は地元の人でも外に出たくない、というほどの鬱なエリア。
・フェリーは学生割り引きあり。学生証が必須です。

<報告書>

朝からすばらしい晴天だった。
下北半島は、「なんにもない」疑惑があって、雨の日だったらあまりに萎えるので、テントでじっとしてようと思っていたので、これはついている。
道の駅よこはままでは、まあ、本当に何にもない。
あ、でも、アップダウンはある(笑)
ただ、
ここらは、ライダーやチャリダーがよく出没するので、食料や水が尽き果てても何とかなるだろう。
それに、ピースサインが北海道からここらまで波及している、
この日のぼくは、そんなわけでかなり、テンションが上がっていた。

陸奥は比較的大きな街。
パンクしているペアランチャリダーズと話したり、コンビニの定員さんから応援を受けたり、
チャリダー浸透率がかなり高い地域だと思う。
ここからも、けっこう道自体はいい。
峠はヘアピンの連続ではあるが、休憩するまでもない小さなものだった。
海辺なので風が必然的に強くなるが、そこまで心配はないだろう。
……晴れならば。

というわけで、
昼までに、大間崎、本州最北端まで着いた!
ここには大きな石碑が建っていて、
沢山の観光客がやってきている。
ぼくもお約束だが、自転車で石碑の前に行って写真を撮ろうとすると、
目の前の売店のおばちゃんが撮ってくれた。
ついでに、本州最北端証明書なるものまで発行してもらえた。
感謝、感謝である。

この日は、すばらしい晴れで、
遠く、北海道の函館山が見える。
海の風が、涼しくて気持ちいい。
佐多岬のような、蒸し暑さは猛ないが、それでも、蝉の鳴き声が夏だということをぼくに知らせていた。
海は、まっすぐにずっと青い。
波すら立っていないので、本当に、キャンバスに、青の絵の具をそのままぶちまけたように、素直に青かった。
ここで、本州も終わる。
これから向かうのは、北の大地、北海道だ!

 


□大間崎!


さて、
フェリーは、出航時間が決まっていて、本数も少ないので、昼を逃したぼくは、夕方まで待つ羽目になった。 仕方ないので、海を眺めて過した。
閑散としているかと思っていたフェリー乗り場には、
ライダーさんたちがわらわら。
結構、にぎわってんじゃん。
きっちり学割で乗船券を買って、遂に乗船!
本州ともこれでお別れ〜!
本望だよww

余談だが、ここですごいライダーに出会った。
まず、そのバイクがすごい。
後ろに超巨大なクーラーボックスを載せていて、
今にも落ちそうなパッキングだった。
ついでに、
乗っているライダーさんも、贅肉でバイクを飲み込んでしまいそうなくらい、
太っていらっしゃって、しかも、無愛想だった。
失礼かもしれないが、
はっきりいって、この2つの巨大な“荷物”にバイクが耐えられるのか、
他人事ながら不安であった。
太ったライダーさんは、
「もう、3回も、リリース(荷物を落下させること)してんだよね〜」
と自慢していたが、それも当然のことだ。
あのパックキングで落ちないほうがおかしい。
というか、走りながら落としたら他の人にも迷惑なこと気づけよ(笑)
実は、このライダーさんとは、これ以後、なんどが遭遇するのだが、それはおいおい話すとしよう。

本州から〜
北海道へ〜!
やがて、函館山が見えてきたとき、
船の甲板は西日を受けて、まぶしすぎるくらいの光に包まれていた。
ぼくは、涼しい風と暖かな西日を両方受けながら、
目の前の巨大な大地をじっと見据えた。

…帰ってきた。

そう、思った。
ぼくにとって、
チャリ旅の出発点となった場所、北海道。
去年、初めてのツーリングをここでして、
いま、こうして帰ってきた。
ぼくの自転車人生にとっては、ここがふるさとなのだ。
ほっとした気持ちに包まれる。
ここなら、あと数日、やっていけると。

函館では、
闇夜の五稜郭を満喫して(というか、五稜郭タワーが新旧2本建っていたのには驚き!)
ユースに行って、
同室の人に、最安の函館山の行きかたを教えてもらい、
函館山に行った。
(自転車では行けない。通行禁止なんですよ、S先輩。もう、遅いでしょうがww)
函館山からの夜景は、すばらしかった。
バスの添乗員が、
この夏最高の夜景です、と、なんども繰り返した。
その、“最高”の夜景をぼくはずっと眺め続けていた。
夜だというのに、ずいぶんとそれは眩しかった。



□函館山(ぼけててすみません)


  


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