日本の東を攻めるツアーの報告書です。
    今回は、北海道編、8月19日の報告です!






□8月19日;

<走行記録>
天気;曇り時々雨
距離;138km
最高時速;48.0km/h.
平均時速;20.6km/h.
ルート ;上川〜国道273〜北見峠〜国道333〜白滝〜遠軽〜国道242〜留辺蕊〜国道39〜留辺蕊つつじ公園
宿泊  ;留辺蕊つつじ公園キャンプ場;無料。最低限の設備あり。芝生のサイトで快適☆
入浴  ;なし;つつじ公園脇に大きなホテルがあるが、ここのお風呂は800円と高い。安めの風呂は8km先の塩別つるつる温泉。

<道路情報>

・ 北見峠、上川側からはゆるいアップ、最後の数キロで斜度が増す。
・ 道の駅しらたき;自転車からの接続がぼくは出来なかった。自動車専用道路の脇にあるんだけど。。。
・ 白滝の黒曜石露頭は上白滝前の白い道を奥へ5km、そこから林道でさらに5km上る。対熊装備は必須。

<報告書>

夜はすごい大雨だった。
キャンプ場で屋根のある場所にテントを晴らせてもらっていたので被害は少なかったが、雨音でびくっ、と真夜中に目を覚まさせられる。
大雨は朝まで続いた。
そして、朝。
上川から東へ向かう道は混乱をきたしていた。
石北峠が昨日の雨で通行止めになったのだ。ついでに三国峠も通行止め。
しかたないので、北見峠に向かう。

とはいっても、北見峠はもともと超えるつもりだった。
三国峠に未練はあったが、まあ、どちらかにしようと、思っていたのだ。
今日のメインは、この先にある、村、白滝だ(ということになった)。

白滝村。
そこは、旧石器時代より黒曜石の産地として知られ、ここの黒曜石から多くの石器がつくられた。
今は、遠軽に合併されてしまったが、「白滝産」といえば、黒曜石というくらい、ここの高品質な黒曜石は日本全土に知れ渡っている。
……というわけで、実際に黒曜石が採取されていた場所まで取りに行くことにした。
場所がわからなくて困ったので、村人に聞いてなんとか進む。
昨日の雨で白滝は各道路が寸断され、土砂崩れがいたるところで起こっていた。
ぼくが向かった白い道でも、役場の方に止められた。
しかし、黒曜石をとりに行きたい旨を伝えると、許可をくれ、親切にも道を丁寧に教えてくださった。
ありがたい!

その林道はうっそうとしていた。
真っ暗な林道の中、脇に土砂が溢れんばかりに流れている川がある。
それはそれは大きな音を立てて、耳がわれんばかりであった。
ちなみに、道も全て川と化していてた。
しょうがないので、川の中、じゃぶじゃぶかき分けながら奥へと登っていった。

 


□黒曜石露頭へ続く林道
(写真奥のバリケードは突破可能。自転車進入不可能。車で入る際には役場の許可が必要。)


やがて、黒曜石が道に散乱するようになった。
幸いにも水でついていた土が流されて、きらきらひかる。
道の脇にも多くの黒曜石とそれに関係するような石の露頭が見え始めた。
なんだか論文の中だけの遠い存在だった、白滝。
ここに来れたのか、と思うと感無量だった。(いや、そもそも昨日まで本当にここに来れるとは思わなかった)
記念に大量の黒曜石を持って帰った。
帰って石器でも作ろう。

(ちなみに、この黒曜石は、普段は白滝の川原などでの十分見つけることが出来る。
 わざわざ露頭へ向かったのは、川が増水していて川原がなくなっていたためだ)

さて、
白滝のあとは、そのまま遠軽、そして留辺蘂へと向かった。
ちょっと登りもあり、そして雨も降っていたが、応援してくださる人が多くて元気が出た。
留辺蘂に着けば、やっと曇ってきた。
ちかくの無加川も氾濫寸前で巨大な木が、ごうごうと数本流れていった。
むしろ、怖かった。

明日でこの旅もさすがに終わる。
夜は、キャンプ場で知り合ったおじいさんチャリダーと旅とロマンについて熱く語り合った。
最後の夜にはうってつけだw


□黒曜石(手が切れるので扱いは慎重にw)


  


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